国連気候変動枠組条約、低炭素経済への公正な移行に関する優良事例集を公表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.04.27 【情報源】国際機関／2023.04.12 発表

国連気候変動枠組条約（UNFCCC）は、低炭素経済への移行に関する優良事例を集めた新たな報告書を公表し、移行が社会的・経済的に公平な方法で行われることが重要であると強調した。報告書はカトヴィツェ専門家委員会が作成し、公正な移行と経済の多様化を実施している国々の優良事例を集めたものである。関係するすべての人にとって可能な限り公平で包摂的な方法で経済と経済システムを変容させ、ディーセントワーク（働きがいのある人間らしい仕事）を創出し、誰ひとり取り残さないことをめざすUNFCCCの姿勢を強調している。優良事例として以下のような取組が示された。
・マーシャル諸島
　女性への技術研修の実施により太陽光発電関連のディーセントワークを創出
・デンマーク
　閉鎖された造船所跡を風力など再エネ関連の工業団地へと変えて雇用を創出
・ナイジェリア
　気候変動の影響を大きく受けているという国の実情に即した公正な移行のあり方を探るプロジェクト
・バングラデシュ
　ファストファッションからより持続可能なビジネスモデルへの転換にあたっての工場労働者の保護
【国連気候変動枠組条約】