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環境ニュース[国内]

イオングループ、CO2排出量実質ゼロの農業用ハウスの取り組みを開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.05.15 【情報源】企業/2023.04.26 発表

イオン直営農場の運営および農産物の生産委託に取り組むイオンアグリ創造株式会社は、同社が運営するイオン島根安来農場とイオン三重いなべ農場のイチゴの農業用ハウスで、化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロ化する取り組みを開始する。
2023年9月より新設ハウスの基礎工事を開始し、2024年9月の稼働を目指す。
新設ハウスで先行してCO2排出量の実質ゼロ化に取り組み、将来的には既存ハウスにも取り組みを拡大する予定。

新設ハウスでは、耐候性ハウスに循環扇やWEBによる環境モニタリングなどの工夫を施し、ハウス内の採光性と温度ムラを改善するほか、寒冷地でも効率的に熱を集めて生産活動に利用できる施設園芸用ヒートポンプを暖房機に使用する。

なお、空気熱源のヒートポンプのみを用いた暖房は、外気温が低すぎるとエネルギーの利用効率が悪くなるため、補助的に重油を用いた暖房機を使用するが、暖房機から発生するCO2を排煙から回収して貯留する「炭酸ガス貯留システム」を設置し、貯留したCO2をイチゴの株元に局所施用して光合成を促進する。

これら技術の組み合わせを最適化することで、従来の60%のCO2が削減できる計算となる。
残りの40%削減のため、ヒートポンプの熱交換効率の向上や、太陽光発電などによるエネルギーの自給自足の取り組みを平行して進める。

【イオンアグリ創造株式会社】

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