一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、再エネ3倍目標には年1.5兆ドル必要と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2024.10.29 【情報源】国際機関/2024.10.11 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、COP28で合意された「UAEコンセンサス」のエネルギー目標の進捗を追跡する初の報告書を公表し、目標達成には既存の政策や計画では不十分であり、政策強化と大規模な投資が早急に求められると報告した。UAEコンセンサスは、2030年までに再エネ発電容量を3倍、エネルギー効率改善率を2倍にするという目標を掲げている。それらの進捗状況は以下の通り。
再エネ発電容量3倍目標:設備容量を現在の3.9テラワット(TW)から2030年までに11.2TW へ増やす必要があるが、現在の各国の計画では目標に34%届かない。
エネルギー効率改善率2倍目標:輸送、建物、製造などの部門で効率対策と電化を早急に推し進める必要がある。
報告書は、各国が次の国別目標(NDC)において、これらのギャップを埋めるための野心的で具体的な目標を策定するよう求めている。
また発電容量3倍目標達成に必要な投資は年間1兆5,000億ドル と試算し、特に新興国・途上国が好条件で資金調達ができる仕組の強化も欠かせないと指摘した。
【国際再生可能エネルギー機関】