一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関、気候変動下でコーヒー価格が高騰と報告
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2025.04.01 【情報源】国連/2025.03.14 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、世界のコーヒー市場の動向を報告した。主要生産国が異常気象に見舞われたことを主因として、2024年にコーヒー価格が前年比40%近く上昇したという。主な内容は以下の通り。
・2024年12月にアラビカ種は前年比58%、ロブスタ種は70%の価格上昇となった。
・ブラジルでは干ばつと高温のため、生産量予測が5.5%増から1.6%減に下方修正された。(2023/2024年、前年比、以下同)
・ベトナムでは長引いた干ばつなどのため、生産量が20%、輸出量が10%減少した。
・インドネシアでは豪雨などのため、生産量が16.5%、輸出量が23%減少した。
・輸送コスト増も価格上昇の要因となった。
2025年も高騰が続く可能性がある。
FAOは世界のコーヒーの80%を生産する小規模農家が気候回復力を強化するための投資の必要性を訴え、コーヒーのバリューチェーンのすべての関係者の協調を求めている。
【国連食糧農業機関】