第5回汎欧州環境閣僚会議　汚染物質登録議定書、戦略的環境アセスメント議定書及び民事責任議定書に署名

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.06.09 【情報源】／2003.05.23 発表

　第5回汎欧州環境閣僚会議が、5月21〜23日まで、ウクライナのキエフで開催された。会議には、国連欧州経済委員会（UNECE）のメンバーである欧州諸国、北米諸国（アメリカ及びカナダ）、中央アジア諸国（カザフスタン、キルギスタン等）及び西アジア諸国（イスラエル）から53カ国が参加した。
　今回の会議では、冷戦終結後の1991年に始まった欧州環境プロセスの評価が行われ、今後の環境プログラムを示す閣僚宣言が採択された。
　また、会議では、オーフス条約の「汚染排出・移転登録議定書（The Protocol on Pollutant Release and Transfer Registers）」、エスプー条約の「戦略的環境アセスメント議定書（The Protocol on Strategic Environmental Assessment）」、そして、産業事故の越境影響に関する条約及び国際湖沼・国境水域の保護と利用に関する条約に基づく「国境水域における産業事故の越境影響による損害及び民事責任に関する議定書（The Protocol on Civil Liability and Damage Caused by the Transboundary Effects of Industrial Accidents on Transboundary Waters）」について、署名が開始された。汚染排出・移転登録議定書には34カ国、戦略的環境アセスメント議定書には33カ国、民事責任議定書には22カ国が署名した。このほか、カルパチア山脈の保護に関する条約についても書名が行われた。
　さらに、生物多様性保全に向けた協力を推進する「景観と生物学的多様性に関するキエフ決議」、「エネルギー効率化宣言」及び「持続可能な開発を目指す教育に関する閣僚宣言」なども採択された。
【欧州委員会環境総局、国連欧州経済委員会、第5回汎欧州環境閣僚会議】


（国連欧州経済委員会　第5回汎欧州環境閣僚会議）