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環境ニュース[国内]

環境基準超過地点はなし 全国一級河川の14年度ダイオキシン類調査結果

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2004.03.26 【情報源】国土交通省/2004.03.26 発表

 国土交通省は平成16年3月26日までに、全国一級河川の同省直轄管理区間などでの14年度ダイオキシン類調査結果をまとめ、公表した。
 14年度は(1)全国一級河川109水系で水質(調査地点:212地点)、底質(調査地点:213地点)のダイオキシン類濃度の実態調査を秋期に実施するとともに、(2)過去の調査で高濃度のダイオキシン類が検出された重点監視地点(26地点)付近では秋期調査のほかに冬期にも調査を実施。(3)このほか、新たに河川の感潮域についての調査(調査地点:水質42地点、底質43地点)も開始した。
 なお実態調査の結果では、水質・底質とも、ダイオキシン類環境基準(注1)を超えた地点はなく、重点監視地点でも基準値超過はみつからなかったが、「要監視濃度」を上回った地点が水質で9地点、底質で1地点あったため、これらの地点は今後「重点監視地点」に加え年4回の調査を実施していくことになった。
 また感潮域(注2)での調査でも、底質に関しては全調査地点で環境基準を超えた事例はみつからなかった。ただし水質調査では潮のみちひきの影響により底質が強く巻き上がった状態で採水されたため、底質そのもののダイオキシン類が調査値に含まれてしまったと思われるデータが数か所で測定された。これらのデータについては環境基準値と単純に比較して評価することは適切ではないことから、国土交通省は今後、感潮域での採水方法、評価を別途検討し、常時監視マニュアルに反映するとの方針を示した。

(注1)ダイオキシン類環境基準値は水質:1pg−TEQ/l、底質:150pg/g。また要監視濃度は水質、底質とも環境基準の2分の1。
(注2)河川で潮のみちひきによって水の深さが変化する地域のこと。【国土交通省】

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