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環境ニュース[国内]

IPCC第1作業部会、第4次報告書を公表 「温暖化の原因は人為起源」とほぼ断定 

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2007.02.05 【情報源】環境省/2007.02.05 発表

 2007年1月29日から2月1日(現地時間)まで、フランスのパリで開催されていた気候変動に関する政府間パネル(IPCC)・第4次報告書第1作業部会(WG1)の第10回総会で、同部会の報告書が受諾され、公表された。
 この報告書は、地球温暖化の自然科学的な観点から見た根拠について、01年に発表されたIPCC第3次報告書以降の最新の知見をまとめたもの。
 過去100年間の地上平均気温が0.74℃上昇し、温暖化が起こっていることを明言するとともに、21世紀末の地上平均気温を、環境保全と経済発展が地球規模で両立したと仮定するシナリオでは「20世紀末より約1.1〜2.9℃」、化石エネルギー源を重視しつづけ、高い経済成長を実現したと仮定するシナリオでは「2.4℃〜6.4℃上昇する」と予測(注1)した。
 また温暖化の原因が人為起源の温室効果ガスの増加であるとほぼ断定する見解を示している。
 この報告書は今後、第2、第3作業部会での審議・承認を受けた後、07年5月開催のIPCC第26回総会で他部会の報告書とともに採択される見込み。また、07年11月開催のIPCC第27回総会では、第1〜3作業部会報告書の分野横断的課題をまとめた「統合報告書」も承認される予定だ。

(注1)この予測は1980年から1999年までと比べた2090年から2099年までの地上平均気温。なお01年の第3次評価報告書では、シナリオを区別せず21世紀末までの上昇を1.4〜5.8℃と予測していた。【環境省】

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