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環境ニュース[国内]

アメリカ海洋大気庁、2021年の大気中のメタン濃度の年間上昇率は史上最高と発表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2022.04.26 【情報源】/2022.04.07 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2021年の大気中のメタン(CH4)濃度は平均1895.7ppbで工業化前よりも162%高い値で、1年間の上昇率としては1983年の観測開始以来最高の17ppbを記録したと発表した。2021年の世界の排出量は6億4000万トンで、1984〜2006年より15%増加した。2006年以降の排出増加の主要因は、湿地の腐敗植物や反芻動物の消化過程など生物起源とされる。この増加は、今後、熱帯の雨量増加など人為的な制御が困難な悪循環に陥る可能性を示す。排出の30%を占める化石燃料の生産・利用については、技術的な対策が可能である。早急にCH4削減取組みが強化される必要がある。一方、気候変動の最大の脅威は依然として二酸化炭素(CO2)で、CO2削減対策も緊要である。2021年のCO2の全球地上平均濃度は414.7ppmで、1年間で2.66ppm上昇した。10年連続で、毎年2ppm以上の記録的な上昇が続く。2021年の世界の人為起源CO2排出量は、360億トンであった。
【アメリカ海洋大気庁】

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