一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、硝酸塩の汚染は若干減少したものの富栄養化の問題は深刻とする報告書を公表
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2024.08.01 【情報源】/2024.07.04 発表
ドイツ連邦環境省(BMUV)は、水域における硝酸塩による汚染状況をまとめた報告書を公表した。これは、連邦政府がEU硝酸塩指令に基づき、水域における硝酸塩汚染のモニタリング結果や実施している対策などを4年ごとにまとめて報告するもの。
地下水における硝酸塩制限値を超過する観測地点の数は2020年と比較しわずかに減少しているものの、観測地点のうち4分の1が依然として制限値を超過していることが示された。
また、北海とバルト海の沿岸域と海洋域ではリンによる富栄養化が進行していることが確認された。
レムケ大臣は、「硝酸塩制限値を超過する地下水の観測地点の減少は我々が取り組む地下水保護の道が正しいことを示している。一方で沿岸域と海洋域は全体的に劣悪な状況にあり、富栄養化に対しさらなる対策が必要であることが示された」と述べた。
【ドイツ連邦環境省】