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環境ニュース[国内]

欧州環境庁、EUは2030年までの一般廃棄物半減目標を達成する軌道に乗っていないと報告

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2022.05.18 【情報源】/2022.04.26 発表

 欧州環境庁(EEA)は、2030年までに域内の一般廃棄物を半減させるというEU目標に照らして廃棄物の現状を分析し、目標を達成する軌道に乗っていないと報告した。EEAによると、EUではリサイクル率と廃棄物の発生量がほぼ同じペースで上昇しているため、埋立地や焼却場に持ち込まれる一般廃棄物量は過去5年間ほぼ横ばいである。EU加盟国には2030年までに一般廃棄物リサイクル率を60%以上とすることが義務づけられているが、廃棄物の発生量を約3分の1削減しなければ全加盟国がリサイクル率60%を達成しても2030年の半減目標には届かない。また、廃棄物の増加が続く中で2030年目標を達成するにはEUのリサイクル率を約72%に引き上げねばならない。EEAは、環境にとって最良なのは廃棄物の発生自体を防ぐことだと指摘し、消費財の長寿命化や製品の再利用に対するサポートの強化等が必要だと説明する。なお、EEAは西バルカンの一般廃棄物管理の状況についても分析し、一般廃棄物の増加と廃棄物管理の不十分さを指摘している。
【欧州環境庁】

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