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環境Q&A

バイオ燃料に対応した車と、その燃料について 

登録日: 2006年05月16日 最終回答日:2006年05月24日 エネルギー バイオマス

No.16496 2006-05-16 02:58:17 大学院・太郎

大学院で、バイオ燃料の技術戦略について勉強しています。
まず、車の基礎知識から始めたのですが、バイオ燃料について、分からないことがありましたので、知っていることがあれば、教えて下さい。

__________________________
エタノール・メタノール・DMEなど、バイオ燃料に対応した車は、特定の決められた割合で、決められた燃料を混ぜた燃料しか使ってはいけないのですか?

例えば
【フォードE85(エタノールを85%含む燃料を使える)】
は、エタノールのかわりにメタノールを使ったり、エタノールを50%にしてしまってもいいのでしょうか?

ブラジルでに行った知人が、
「ガソリンスタンドで、アルコールとガソリンが任意に混ぜることができて、好みに合わせて変えられる」
と、言っていましたが、車に問題はないのか疑問です。

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No.16654 【A-5】

Re:バイオ燃料に対応した車と、その燃料について

2006-05-24 18:29:21 東京都 / ちしゃ

報道によると、現在エネ庁が検討中の「新・国家エネルギー戦略」で、
2020年ごろまで(ずいぶん先ですが)に
「バイオエタノール」を混ぜたガソリンの混合率の上限規定を
現行の3%から10%に引き上げるという内容が入るようです。
ただし、バイオ燃料を使える自動車の開発が前提です。
戦略は5月中にまとまる予定だそうです。

No.16604 【A-4】

Re:バイオ燃料に対応した車と、その燃料について

2006-05-19 22:32:42 todoroki

こんばんは、todorokiです。
エタノール・メタノール・DMEなど、バイオ燃料に対応した車は、特定の決められた割合で、決められた燃料を混ぜた燃料しか使ってはいけないのですか?
→ 簡潔に説明するため、エタノールに絞って申しますと、「ある範囲を持った割合で決められている」ということになるでしょう。環境省と資源エネルギー庁は
以下のように述べています。
@→http://www.env.go.jp/earth/ondanka/renewable/04/mat01.pdf
A→http://www.enecho.meti.go.jp/nenryo/030801seisakusyoi.pdf
@のP30〜37に、範囲とその設定理由が書いてあります。この報告書をまとめるにあたっては、日本自動車工業会,石油連盟の方々が委員として入られているので、自動車業界,石油業界(日本のガソリンスタンドという意味での)の総意だと思われます。
報告書の中身を熟読してみてください。

No.16504 【A-3】

Re:バイオ燃料に対応した車と、その燃料について

2006-05-16 17:00:19 東京都 / ちしゃ

日本では現在、ガソリンへのアルコール混合許容値として
「エタノールは体積ベースで混合率3%以下、酸素分は質量ベースで1.3%以下」
という規格が設定されており、違反すると販売した揮発油販売業者が、
登録取消し対象になったります。
(勧告などを聞き入れなかった場合)

ただし政府の「バイオマス・ニッポン総合戦略」では
バイオマス輸送用燃料の積極推進を
決めていますから、自動車側の対応など、
安全性確保策などを設定した上で見直しなどの可能性もないとはいえません。
見直さない範囲で推進する可能性もありますが。


参考(ニュース検索結果)
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=10243&oversea=0
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=5897&oversea=0

http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=12848&oversea=0
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=11957&oversea=0


2003年時点のQ&A
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=1562

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。
EICネットのなかにも、情報がたくさんあるのですね。
勉強します。

No.16499 【A-2】

Re:バイオ燃料に対応した車と、その燃料について

2006-05-16 16:11:59 コロ

 ブラジルでは、早い時期からサトウキビを利用して、バイオエタノールを自動車用燃料として使ってきたようです。絞りかす(廃棄物)の有効活用というねらいもあったのかもしれません(私の憶測ですが)。
 さて、通常の自動車にエタノールの割合が高い燃料を使用すると、配管等にダメージを与える可能性が高いとか聞いたことがありますが、ブラジルではエタノールの使用を前提とした自動車が以前から開発されてきているようです(フォルクスワーゲン社など、ブラジル用?の車種を開発しているメーカーもあるようです)。最近は技術が進歩して、ガソリンとエタノールの混合割合を任意に(0〜100%)変えられる車種もあるようです。
 以下、参考になりそうなサイト等を2、3挙げておきます。「バイオエタノール、ブラジル」あたりでググってみると、読むのに困るほどの情報が得られます。

http://www.sponichi.co.jp/car/special/200506topics/KFullNormal20050609118.html
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/~nisijima/JBletter2005.1.pdf
http://www.acekoeki.co.jp/woman/backnumber.php?job=bk&id=20051026143817

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。
googleで困るほど出てきました!

No.16498 【A-1】

Re:バイオ燃料に対応した車と、その燃料について

2006-05-16 16:00:45 isisan

ケースバイケースという感もありますが,一般的な話として。

エタノールは成分に酸素を含みます。
ガソリンと同じ使い方をすると燃焼後に酸素が余ります。
一般的な触媒を用いたNOx処理では酸素は妨害物質となります。
よって排ガス中のNOxが増加するなどの弊害があります。
よって噴出量を調整する必要があるんですね。

どんな混合割合のアルコール燃料でも使えるという技術もあります。
「フレックス・フューエル」にて検索するといくつか参考となる
ページが見つかるかと思います。
本年度中にホンダから発売との話もあるようですね。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。
化学的な説明、分かりやすいです。

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