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環境Q&A

金属材料は、AISですか?MSDS(plus)ですか? 

登録日: 2009年10月22日 最終回答日:2009年10月23日 エコビジネス 環境報告書

No.33544 2009-10-22 13:45:51 ZWlcda yowayowa

弊社は、金属の板材を仕入てカット→曲げ成形をしている会社です。

JAMPのHPの
Preparations→化学物質の混合物( 各種粉体、塗料、樹脂ペレットほか )
Articles→部材( 均質材料から成る板状、棒状、紐状、シート状等の物体 )
という記述をもとに、 「均質材料から成る板状」=金属の板材と思い
材料メーカーにAISを依頼したところ
「AISファイルは成型品、素材はMSDSplus」
という回答がきました。
インターネットで調べると、「材料はMSDSとMSDSplus、部品はAIS」
と記載されているところが多いようで、「均質材料から成る板状」
とは金属材料などとは違うということでしょうか?
どういったものを指すのでしょうか?
金属材料の場合は、AIS・MSDS(plus)のどちらをお願いすればいいのでしょうか?

どなたかご教授いただけますでしょうか?
宜しくお願い致します。

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No.33552 【A-2】

Re:金属材料は、AISですか?MSDS(plus)ですか?

2009-10-23 14:55:06 ronpapa (ZWlba5

私自身のREACH理解もcerhaさんと同様でしたが、さすがcerhaさんは丁寧で明快なお答えをされるので何も補足するところもございません。
それなのにレス記載をしたくなったのは、
『要は重要なことは、川上から入手した情報を利用して自社のAISを作成できるかどうかです。』と表現された部分に得心を覚えたからです。 さりげなく括弧書きで核心部分を端的に言い添えられた力量と言いますか、深い洞察力ご理解度に(いつもながら)感銘を受けました。

当方は容器製造メーカーで、扱う素材には多様なものがあり、客先も多様な商品分野に渡ります。
その中でアルミ板材や圧延材を主原料としてプレス成形加工する製品容器や樹脂原料を成形加工する製品容器などもあります。
アルミ板材については従来よりミルシートを基準として使用してきましたが、客先からの要請のある場合はMSDSの発行を資材メーカーにお願いするケースもあるようです。今のところAIS様式で求めた経験はありません。
(内情の一部をお話ししますと、中間メーカーである当社よりも原料素材メーカーのほうが一部上場の大企業である場合も多く、"お願いする"といった姿勢になる場合もあるのですが…)

< 当スレッドを閉じられましたので、以下の部分は自主的に削除し、別途のQ:質問スレッドとしました > 同日15:30 ronpapa

No.33546 【A-1】

Re:金属材料は、AISですか?MSDS(plus)ですか?

2009-10-22 16:55:08 cerha (ZWla613

お世話になります、以下参考までに。
JAMPはもともとREACH対応のツールとして誕生した経緯がありますので、原則としてはREACH定義でのArticleがAIS、Substance・PreparationがMSDSplusを選択することになるかと思います。
REACH定義では(現状のガイダンス類によれば)、金属材料では、板状であってもその後さらに圧延やその他の処理工程や何らかの組成変化を伴う工程などが入る場合はその前の段階はPreparationで、その後の工程が切断・成形・塗装など軽微な加工のみならもうすでにその時点で成形品であると結論付けられるようです。
このように板状の金属材料の場合は、REACH上は成形品に該当するケースもありますが(本ケースもそうかと)、このあたりの製品であればMSDSplusでもAISでもどちらでもREACH対応上の必要情報は得られると思うので、あとは材料メーカー側の希望する形で入手してもよいのではないでしょうか?といういうことは一般的にはMSDSplusになるかと。
アッセンブリ製品や複合素材製品でなく単一材料からなる単一部品であれば、AISとMSDSplusの記述情報の違いは、質量や材料記号・規格などのみであり、これらを別の方法で入手できるのなら成形品であってもMSDSplusで含有物質情報のみを入手してもとくに問題はないかと思います。(要は重要なことは、川上から入手した情報を利用して自社のAISを作成できるかどうかです。)
yowayowaさんのケースでは購入した板材をカット→曲げ加工のみのようですので、購入部材の時点ですでに成形品であると思われますが(よって本来はAISで入手)、別にMSDSplusで提供されたとしても別途m2重量や材料記号等の情報が入手できていれば、自社製品のAISは作成可能ではないでしょうか?(金属素材メーカーさんはAIS作成に慣れてなくMSDSplusのほうが扱いやすいところが多いかもしれませんし。)さらにいえば素材のm2重量が不明でも単一材料なら自社成形品重量=材料重量ですし、材質記号等もミルシートなどで確認できそうなのでとくに問題ないかと。
以上、参考までに。

回答に対するお礼・補足

cerha様 回答下さり有り難う御座いました。
疑問がするりと、解決いたしました。

>入手した情報を利用して自社のAISを作成できるかどうかです
本当にそうだと思います。
これから頑張って作成したいと思います。
本当にありがとうございました。

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