その日のの宿はラスベガス手前でとる予定であったが、適当な宿がみつからないまま、ラスベガスに入ってしまった。なるべく中心部から離れたホテルを探してチェックインする。ホテルの駐車場からはカジノ街の目映いばかりのネオンを望むことができた。
予想に反して「歓楽の街」ラスベガスも、中心地から少し外れれば静かなものだった。「にわかギャンブラー」たちは既にカジノに繰り出してしまったらしく、ホテルには人影もまばらだ。ホテルの料金も驚くほど安い。少し古びてはいるが、ツインベッドのそこそこの部屋が一泊40ドル(約4,800円)ほどだった。これは、今回移動中に宿泊したホテルの中でも最も安い部類に入る。ホテルの軒数が多いからなのか、それとも、カジノで落ちるお金がめぐりめぐって税金が安く抑えられているためなのか、理由はよくわからない。とにかくホテル代が安く上がったのはありがたかった。
ラスベガスでは当然カジノなどは訪れず、いつもの通り早寝早起きに徹する。ホテルをチェックアウトし、早朝のカジノ街を通ると、朝日に照らされた自由の女神やスフィンクスが私たちを見下ろしている。まさにアメリカ南西部のオアシスだ。カジノ帰りとおぼしき人たちが歩いているのがちらほらみえる。
ラスベガスを過ぎるといよいよ横断も後半戦だ。デスバレーを越えれば次の研修地、レッドウッド国立州立公園のあるカリフォルニア州は目の前だ。
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ラスベガスの自由の女神 |