一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.15
生物指標
セイブツシヒョウ 【英】Biological Indicator
解説
生態学的によく研究され、生息できる環境条件が限られていることが判明している生物(指標種もしくは指標生物という)の生息状況や変化などを参考にして、ある地域の環境の質などを類推・評価すること。
1984年、環境庁(現環境省)は建設省(現国土交通省)とともに、水質などの環境の状態を調べるために生物指標による河川の水質階級マップを作成することを発表した。水の汚れを指標する種として、カワゲラやサワガニ、イトミミズなど16種(現在は30種)の生物を示し、サワガニがいれば「きれいな水」、イトミミズがいれば「大変汚れた水」というように評価した。生物指標を使った調査は、高価な測定機械や実験技術を必要とせず、しかも測定時ばかりでなく長い期間の環境の質を類推・評価できるため、行政やNGOが水質汚染を監視する場合や、自然の豊かさ、大気の汚染状況等を類推・評価する場合にもよく利用されている。
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関連Webサイト
- 川の生き物を調べよう(環境省 こどものページ):http://www.env.go.jp/kids/water.html