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種間相互作用 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

種間相互作用

シュカンソウゴサヨウ   【英】Species Interaction  

解説

ある種の個体群がほかの種の個体群におよぼす作用とその反作用のこと。

植物と動物間の種間相互作用から、種子散布や送粉、被食防御など共進化が起こったと考えられている。例えば、一部の植物は鳥や動物に種子散布を依存する代わりに、多汁な果実を提供する。食べられた種子はフンと共に排泄され、より長距離の散布が可能となる。また、草食動物からの食害を防ぐために、若い葉や茎にトゲをつけたり、動物の消化を著しく妨げる物質を含むよう進化した植物もある。

熱帯のある種のアリは植物の茎中を巣として利用し、蜜腺から糖質、葉からタンパク質を摂取する。その代わりに、アリは食植動物を攻撃し、植物を守る。このような生物間の相互作用から進化的プロセスが創出され、結果として、種の分化が進み、生物のより大きな多様性がもたらされたといえる。

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