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スパイクタイヤ粉じん 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

スパイクタイヤ粉じん

スパイクタイヤフンジン   【英】Particulate from Studded Tires  

解説

スパイクタイヤとは、スノータイヤにスパイク(タングステン・カーバイトなどの超硬合金製のピン)を80本ほど打ち込んだ積雪・凍結路面に使用するタイヤのこと。特に凍結路での制動性、操舵性に優れ、脱着の必要がないことから、1970年頃から北海道、東北、北陸などで普及した。

しかし、雪が解けた後にこのタイヤで道路を走行すると、道路面の磨耗により大量の粉じん(スパイクタイヤ粉じん)が発生し、大気汚染問題が生じた。さらには、騒音の増加・路面の損傷・道路上の交通標識の消失なども指摘された。

このため、1990年には公害等調整委員会の調停により製造・販売が中止され、さらに「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が制定されている。現在では、特殊配合により低温でも硬化しにくいゴムを使用したスタッドレスタイヤなどが開発され普及している。

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