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不毛化現象 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

不毛化現象

フモウカゲンショウ   【英】Sterlizing  

解説

生態系の破壊につながる砂漠化の要因は、人為的なものと自然的なものに分けられる。

第二次大戦後の爆発的な人口増加により、衣食住を満たすために地域生態系の許容限界を超える乱開発が行われ、砂漠化の大きな要因となっている。具体的には、農地開発に伴う、放牧地での過放牧、降雨依存農地での過剰耕作、かんがい農地の冠水と塩類集積や、薪炭や建築用材確保のための森林伐採が人為的要因である。

これらにより生物生産力の低下をもたらし、そして生態系に備わった復元力を超えるまで植被が減少すると、水と風による土壌の侵食はますます顕著となり、土壌構造や水文的性質の劣悪化も進み、土壌への塩類やアルカリの集積も見られるようになる。このような人間活動を要因とした土地の不可逆的な現象を、不毛化現象という。

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