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保全生物学 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

保全生物学

ホゼンセイブツガク   【英】Conservation Biology  

解説

生態系の保全など生物多様性保全のための生物学のことで、生物多様性の危機を科学的立場で明示することを目標にして、1980年代から新しい学問領域として発展してきた。

たとえば、保護地域がどれくらいの面積を有すれば生物多様性は健全に保護できるか、どれくらいの個体数が分布すれば希少な野生生物が生存し続けられるのか、あるいは長期目標や回復計画のなどの政策提案を含め、保全に必要な生物学的手段を明らかにしてその技術を提供し、種や生態系の置かれた現状を明らかにする。

また、生物の多様性に対する人間の関与、影響を調べ、生物多様性を保全する実際の方策を検討・発展させることを目標としている。このため、個体群生物学、分類学、生態学を中心とし、同時に社会経済系を含むさまざまな学問分野とも関連している。

保全生物学は、このように基礎生物学分野と社会科学の成果を応用しつつ、生物多様性保全といった具体的成果をめざす学問領域といえる。

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