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ミンククジラ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2025.07.18

ミンククジラ

ミンククジラ   【英】Minke Whale  

解説

クジラ目ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属する種。主としてオキアミと群集性の小型魚類を食する。通常は単独または2から3頭で行動し、沿岸海域や湾内で見られることも多い。

日本では1987年の商業捕鯨モラトリアムまで沿岸の小型捕鯨業(現在の基地式捕鯨業)により商業的に捕獲されていたが、その後、商業捕鯨は停止。その一方で、IWRC第8条に基づく特別許可を得た科学研究目的の捕鯨(調査捕鯨)が実施されてきた。2019年6月に日本がIWCを脱退したことで、翌7月から日本領海と排他的経済水域での商業捕鯨が再開された。日本以外では本種の商業捕鯨は行われていない。

かつては、南北両半球の熱帯から極海氷縁まで広く分布していると考えられてきたが、遺伝学や形態学及び骨格学的研究の進展に伴い見直しが行われ、南極海のミンククジラは北半球のミンククジラと異なる種として認められた(和名クロミンククジラ)。

IWC脱退後に日本が再開した商業捕鯨では、鯨類資源に影響を与えないようにIWCで採択された方式に沿って産出される捕獲可能量の範囲内で漁獲可能量(TAC)を設定している。令和7年管理年度の大型鯨類のTAC配分数量では、北西太平洋海域におけるミンククジラの推定資源量を20,961頭として、捕獲可能量を167頭、混獲数23頭を差し引いた漁獲可能量を144頭として設定した。(2025年4月改訂)

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