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ユリカモメ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

ユリカモメ

ユリカモメ   【英】Black-Headed Gull  

解説

チドリ目カモメ科。ハトより少し大きな小型のカモメである。「万葉集」や「伊勢物語」などの古典にも都鳥(みやこどり)の名で登場しているように、古くから知られているなじみ深い鳥である。

ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯で繁殖し、日本には冬鳥として渡来し、主に本州以南で越冬する。嘴と足は赤く、冬羽では全体が白っぽいが、夏羽になると英語名の通り、頭部が頭巾をかぶったような黒褐色となる。

1978年頃より、ロシアのカムチャツカと日本で標識調査が開始された。その結果、集団繁殖地から巣立ったユリカモメの幼鳥は、日本国内に広く分散して越冬し、以後は最初の冬を過ごした越冬地と、巣立った繁殖地を往復するという渡りパターンを繰り返すことが解明された。本種は、1970年代以降、国内の多くの地域で越冬地の拡大や、越冬個体数の増加が確認されており、都市周辺部で急激に個体数が増加した鳥である。

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