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ヨシ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

ヨシ

ヨシ   【英】Reed  [同義]葦 

解説

イネ科の大型の多年生草本。(アシ)と言われることもあるが、植物としての標準和名はヨシ。北海道から沖縄まで全国の湖沼、溜池、河川、水路、湿原などに生育する。暖帯から亜寒帯にかけて分布し、多くの亜種や変種がある。高さは1-4m、地下茎も深さ1m近くになる。花期は8-10月で大型の円錐花序をつける。

抽水植物の一つだが、耐乾性や耐塩性があるので陸上や汽水域にも生育する。また水の汚濁にも強く、富栄養化した水域でも生育する。ヨシ原は水辺景観として親しまれ、簀(よしず)や簾(すだれ)、屋根の材料などとして利用されてきた。水鳥、魚類、水生昆虫などの重要な生息場所ともなっている。

湿地の干拓や埋立、護岸工事などが進んで、ヨシ原の減少が続いてきたが、近年はヨシの同化作用と、ヨシに付着している他の生物による群集の吸着吸収作用による水質浄化機能が着目されており、各地でヨシ原の保全や復元が行なわれている。琵琶湖では1992年に「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例(ヨシ条例)」が施行され、行政によるヨシ保全対策が実施されている。

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