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ロンドンスモッグ事件 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

ロンドンスモッグ事件

ロンドンスモッグジケン   【英】London Smog Disasters  

解説

有名な大気汚染による健康影響事件の1つ。

1952年の12月5日から9日にかけて、英国の首都ロンドンは高気圧のもとで安定な大気条件となり、濃霧に覆われた。そして、大気汚染物質が滞留して呼吸困難、チアノーゼ、発熱などを呈する人が多発し、この期間を含めた数週間の死亡者数は前年度の同時期よりも約4,000人程多かった。死因の大部分は、慢性気管支炎、気管支肺炎、心臓病であり、死亡者の多くは慢性呼吸器疾患を有する高齢者であった。

ロンドンでは、当時、燃料として主に石炭を利用しており、その燃焼によって生じるすすや亜硫酸ガス(二酸化硫黄)などが、ロンドンに特有の冬の気象条件によって地表付近に停滞したことによって発生した。

このようなロンドン型スモッグは、19世紀の半ばころから見られており、約100年の間に、この1952年の事件以外にも主なものだけで10件ほどの大きな事件が起こったことが知られている。

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