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排煙脱硫 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

排煙脱硫

ハイエンダツリュウ   【英】Flue Gas Desulfurization  [同義]排ガス脱硫 

解説

化石燃料などの燃焼等による排ガスから硫黄酸化物(SOx)を除去すること。

その技術が排煙脱硫技術、装置は排煙脱硫装置と呼ばれる。燃焼によって発生する硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)は、大気汚染酸性雨の原因となるため、その除去が課題となってきた。

排煙脱硫装置は平成11年度末には2,094基、処理能力合計約2億2千万m3N/hが設けられている。

脱硫の方式は大別して、湿式、半乾式、乾式がある。日本では湿式が大半を占めるが、高効率な脱硫が可能な一方で設備コストおよび運転コストが高い。湿式のうち、アルカリスラリー及びアルカリ溶液を吸収剤とするものが設置基数で70%以上、処理能力で80%以上を占め、アルカリ溶液吸収法は主に紙パルプ工場、石灰スラリー吸収法は電気事業用大型ボイラー、簡単かつ設備費も比較的安価な水酸化マグネシウムスラリー法は一般産業用の中・小型ボイラーで用いられている。

近年では技術革新により高性能、かつ省エネ・小型化が進み、設備コスト及び運転コストの大幅節減が実現されている。半乾式にスプレイドライヤー法、乾式に活性炭吸着法などがある。 脱硫・脱硝の可能な活性炭吸着法、電子線照射法について実用化に向けた技術開発が進められている。

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