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1,4-ジオキサン 環境用語

作成日 | 2010.06.10  更新日 | 2010.06.10

1,4-ジオキサン

イチヨンジオキサン   【英】1,4-dioxane  [同義]1,4-ジエチレンオキサイド  パラジオキサン 

解説

1,4-ジオキサン(分子式:C4H8O2)は、常圧常温において無色透明の液体で、抽出・精製・反応用溶剤として広く用いられている有機化合物である。弱いエーテル臭を有する。

日本での生産量は、4,500t前後(1995年)という報告がある。また、生産や使用に伴う環境排出以外の発生源として、ある種の界面活性剤の生産に伴う副生成なども考えられている。また、毒性については、国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対する発がん性の可能性あり(グループ2B)」としている。

化学物質排出把握管理促進法(1999)に基づく化学物質排出移動量届出(PRTR)制度によれば、1,4-ジオキサンはその排出量の90%が大気に排出されている。水質への排出は相対的にすくないものの、公共用水域地下水から検出されており、指針値(0.05mg/L)を超過する事例が複数あり、またそれにより水道の取水停止につながった事例や流失事故もあった。このため、1,4-ジオキサンは公共用水域及び地下水の水質基準に追加された(2009年11月)。

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