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メキシコ湾原油流出事故 環境用語

作成日 | 2011.07.01  更新日 | 2011.07.01

メキシコ湾原油流出事故

メキシコワンゲンユリュウシュツジコ   【英】Gulf of Mexico oil spill  

解説

2010年に米国ルイジアナ州メキシコ湾沖の深海油田で発生した原油流出事故。本事故は、英国に本拠を置く国際石油メジャーのブリティッシュ・ペトロリアム(BP)が採掘権を得て、自動船位保持装置を備えた半潜水式の掘削施設(プラットフォーム)を海に浮かべ、1,525mの海底から4km地中へ掘削を行っていたところ、2010年4月20日に掘削施設が爆発を起こし掘削パイプが折れ、海底油田から大量の原油がメキシコ湾全体へと流出した。その噴出部が深海であったことから原油流出を止める作業は難航し、同年7月15日に75トンの遮蔽蓋を原油噴出部に設置するまでの約3ヶ月間原油の流出は続いた。BP社発表によると、原油総流出量は約78万キロリットル(490万バレル)で、1989年に4万キロリットルが流出したアラスカ州のタンカー事故「エクソン・バルディーズ号原油流出事故」をはるかに超え、本事故は深海油田開発の危険性を示すものとなった。

メキシコ湾は沿岸に巨大湿地帯が広がり、エビやカキの重要な漁場であり、自然の宝庫として観光業も盛んである。流失した原油はメキシコ湾沿いにルイジアナ州からミシシッピ州、アラバマ州、フロリダ州の沿岸に到達し、漁業や自然などへの影響が及んだ。

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