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辺野古 環境用語

作成日 | 2013.08.22  更新日 | 2016.10.05

辺野古

ヘノコ   【英】Henoko  

解説

沖縄県名護市内の地名(集落名)。沖縄本島の東海岸に位置する。ここの米軍キャンプ(キャンプ・シュワブ)の地先海面を埋め立て、現在は沖縄県宜野湾市にある普天間飛行場の機能を移転する計画が日米合意事項として進められようとしているが、沖縄県など地元が米軍基地反対の立場から強く反対している。また、ここの海域にはサンゴを中心とした生態系があり、我が国では沖縄県だけにわずかしか生息していないジュゴンの生息海域でもあるため、それらに影響があるとして環境保護団体の反対運動もある。

2013年3月、公有水面埋立法に基づく埋め立て承認申請が防衛施設庁から環境アセスメント書類とともに沖縄県知事に出され、同年12月、承認された。しかし、その後、2014年11月の知事選で基地移転に反対する翁長知事が当選し、2015年10月、沖縄県は先の埋め立て承認を取り消した。この事態に、国側は国土交通大臣が県の行った承認取り消しの効力停止を決定し、政府は埋め立ての本体工事に着手した。その後も、埋め立て承認とその後の取り消しを巡って、沖縄県、国の双方が行政手続きの正当性、違法性(適法であるか違法であるか)を法廷の場での争い(各種の裁判)に持ち込むという異例の事態になり国、県の争いは泥沼化してきた。2016年3月、福岡高等裁判所那覇支部が政府、沖縄県双方に和解を勧告し、国側、県側とも和解案を受け入れたが、今後の成り行きは不透明。環境面の問題も含めて、今後の動向が注目されている。なお、2016年3月現在、埋め立て工事は中断されている。(2016年3月改訂)

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