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環境危機時計 環境用語

作成日 | 2014.02.27  更新日 | 2025.07.24

環境危機時計

カンキョウキキドケイ   【英】The Environmental Doomsday Clock  

解説

公益財団法人旭硝子財団が、国内外の環境問題有識者へのアンケート調査結果に基づき、地球環境の悪化に伴って回答者が人類存続に対して抱く危機感を、独自に、時計の針で表示したもの。第1回アンケート調査は1992年に実施され、2024年は第33回となった。

時計の区分は、

0:01-3:00 「ほとんど不安はない(Barely Concerned)」

3:01-6:00 「少し不安(Slightly Concerned)」

6:01-9:00 「かなり不安(Fairly Concerned)」

9:01-12:00 「極めて不安(Extremely Concerned)」

とされており、有効回答者数2,088件(うち日本から457件)の回答を得た2024年(令和6年)は、前年に比べて4分針が戻る「9時27分」となった。

当該財団は、1992年(平成4年)以来、毎年4月?5月に世界各国の政府・自治体、NGO/NPO、大学・研究機関、企業、マス・メディア等で環境問題に携わる有識者が環境問題に対する様々な取り組みについてどのように認識しているかを明らかにする「地球環境問題と人類の存続に関するアンケート調査(Questionnaire on Environmental Problems and the Survival of Humankind)」を、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語の6か国語で作成・実施しており、環境危機時計の問いは、そのなかの代表的かつ継続的な質問事項の一つである。

なお、調査開始時の1992年は7時49分、京都議定書が採択された翌年1998年は9時05分、パリ協定が採択された翌年2016年(平成28年)は9時31分だった。調査開始以来最も針が進んだのは2020年の9時47分であった。

(2014年2月作成、2025年4月改定)


環境危機時計(出典:公益財団法人旭硝子財団)

環境危機時計(出典:公益財団法人旭硝子財団)

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