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エネルギー大転換 環境用語

作成日 | 2016.09.30  更新日 | 2016.10.05

エネルギー大転換

エネルギーダイテンカン   【英】Energy Transition  

解説

ドイツは、1998年の社会民主党と緑の党が連立したシュレーダー政権の発足以降、脱原発と再生可能エネルギーの導入を柱に、従来の原子力発電と石炭・石油などの化石燃料を中心とするエネルギー構成を再生可能エネルギーを中心とするものに大きく転換する政策を進めてきている(ドイツ語:Energiewende)。脱原発については、キリスト教民主同盟のメルケル政権のもとで、一時、廃止期限を延長する決定を行ったが、2011年の福島原発事故を契機に、従来の2022年に戻された。再生可能エネルギーについては、2010年に策定された、気候変動・エネルギー政策の中長期的ロードマップである「エネルギー・コンセプト」において、2050年時点での電源構成の8割とすることがうたわれている。

ドイツがこのようなエネルギー構成の大転換を図る理由については、「エネルギー・コンセプト」において、「ドイツは、競争力のあるエネルギー価格と高い水準の繁栄を享受しつつ、世界で最もエネルギー効率が高くグリーンな経済を持つ国のひとつとなる」「このことは、ドイツに長期的に競争力のある産業基盤をとどめるために必要」とあるように、気候変動問題への対応もさることながら、ドイツにおける中長期的な経済力の向上にあることに注目する必要があろう。(2016年3月作成)

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