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水素爆発 環境用語

作成日 | 2016.09.30  更新日 | 2019.07.05

水素爆発

スイソバクハツ   【英】Hydrogen Explosion  

解説

空気中に、水素濃度が4%-75%存在下で、点火・引火した場合に起こる爆発現象であるが、温度が500℃以上になると、自然発火し、爆発に至るといわれている。

東京電力(株)福島第1原子力発電所事故においては、通常は水に覆われている燃料棒(ジルコニウム合金製の燃料被覆管にウランが封入されたもの)が、水位低下によりむき出しの状態で高温になり、ジルコニウムと水(水蒸気)が急激に化学反応し、水素が発生したと考えられる。

Zr+2H2O ⇒ ZrO2+2H2↑

なお、東京電力福島第1原子力発電所では、1号機建屋(2011.3.12)、3号機建屋(3.14)、4号機建屋(3.15)で、それぞれ水素爆発が起こっているが、事故当時4号機は停止中であったことから、3号機で発生した水素が配管を経由して4号機に流入し、爆発を起こしたものと東京電力は説明しているものの、原子力規制委員会はさらに解析し定量的な検証が必要としている。

(註)水爆(水素爆弾)は、水素同位体の原子核を高温・高密度で一定時間閉じ込めて核融合させ、大量のエネルギーを作り出す核爆弾であり、原子力発電所では起こりえないとされている。(2016年6月作成)

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