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ガラスびん 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

ガラスびん

ガラスビン   【英】Glass Bottle  

解説

ガラスびんは、酒、飲料、食品、調味料、薬、化粧品などの容器として、明治以来、幅広く使われてきた。化学的に安定していて安全であるが、重く割れやすいという欠点があり、1960年代以来、大型小売店の普及によって購買習慣や生活スタイルが変化すると、リターナブル容器の典型であるビールびんや牛乳びん、一升びんなどは、次第に軽量のワンウエー容器に置き換えられてきている。

ワンウエー化の進行は、消費者の利便性への配慮と並んで、商店労働力不足への対応や、洗浄設備と洗浄コストおよび配送回収費の節約などの利点の評価が背景にある。ワンウエー化は排水・廃ガスの減少による環境負荷の低減効果の大きいと評価されることもあるが、廃棄物量の増加、市町村の処理負担の増加を招くとともに、資源の無駄遣いであるとの批判も強い。

ガラスびんの利用は、包装廃棄物の増加や散乱の抑制手段として有効であるが、容器包装リサイクル法(1995)施行以後は、回収コストの負担額がワンウエー容器と較べて大きいことが強く意識されるようになり、ペットボトルや缶への移行が急速に進んだ。生産は年々減少を続け、小ロット化のために型替え・色替えロスが増加し、歩留りも低下している。

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