一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境用語 ハーマン・デイリーの持続可能な発展の3原則

作成日 | 2018.04.17  更新日 | 2018.04.24

ハーマン・デイリーの持続可能な発展の3原則

ハーマン・デイリーノジゾクカノウナハッテンノサンゲンソク   【英】Herman Daly's 3 Principles of Sustainable Development  

解説

米国の環境経済学者であるハーマン・デイリーが1970年代に提唱した持続可能な発展にかかる3つの原則。すなわち、(1)再生可能な資源の消費速度は、その再生速度を上回ってはならない。(2)再生不可能資源の消費速度は、それに代わりうる持続可能な再生可能資源が開発されるペースを上回ってはならない、(3)汚染の排出量は、環境の吸収量を上回ってはならない、の3点である。

持続可能な発展については、ブルントラント委員会が1987年に発表したものをはじめ、多くの定義や条件が提唱されている。それらを大きく分類すると、いわゆる「強い持続可能性」と「弱い持続可能性」の2つの考え方がある。その基本的な違いは、自然資本が人工資本で代替しうるかというところにある。ハーマン・デイリーの3原則は、森林などの再生可能資源に代表される自然資本の機能は、基本的に人工資本では代替できないという「強い持続可能性」の考え方に基づいている。

もとより、この原則は、持続可能な発展のためには、自然資本だけが重要であるということを述べているのではなく、自然資本をきちんと確保し、そのベースの上で、人工資本や人的資本を適切に構築することにより人々の幸福が確保されるという思想が含まれている。(2018年3月作成)

この解説に含まれる環境用語

この環境用語のカテゴリー

関連Webサイト