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グリーンボンド 環境用語

作成日 | 2018.04.17  更新日 | 2018.04.24

グリーンボンド

グリーンボンド   【英】Green Bond  

解説

グリーンボンドは、調達資金の使途を環境改善効果のある事業(再生可能エネルギー事業や環境汚染の防止・管理事業等のグリーンプロジェクト)に限定して発行される債券(社債・地方債・国際機関債等)である。発行体・投資家の取組を組み合わせることで、明示的にグリーンプロジェクトに向かう資金の流れを作りだすことができ、金融市場の関係者が投資機会を得ながら、良好な地球環境の維持への自らの基本的な責務を果たすことのできる道筋の1つになると期待されている。

2014年に欧米の4つの銀行が策定した「グリーンボンド原則(Green Bond Principles :GBP)」の公表を機に、海外を中心にグリーンボンドの発行・投資は急速に拡大している(2012年の31億ドルが2016年には810億ドルに増加)。GBPによると、通常の債券発行手続に加え、-調達資金の使途がグリーンプロジェクトに限定され、-調達資金が確実に追跡管理され、-発行後のレポーティングにより透明性が確保されること、が必要とされている。グリーンボンドを発行して得られるメリットとしては、環境という付加価値で注目を集め、投資家の多様化を実現できることがあげられる。日本でもグリーンボンドの発行・投資事例が出始めており、環境省ではより一層の普及を促すべく、2017年3月、「グリーンボンドガイドライン2017年版」を公表した。今後、グリーンボンドの環境改善効果に関する信頼性の確保と発行体の負担軽減の両立等を後押しすることにより、グリーンボンドの普及促進が期待される。(2018年3月作成)

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