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デマンド・レスポンス 環境用語

作成日 | 2018.11.13  更新日 | 2023.09.06

デマンド・レスポンス

デマンドレスポンス   【英】Demand Response  [略]DR  [同義]デマンド・リスポンス 

解説

卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側エネルギーリソースの保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、電力需要パターンを変化させること。

需要制御のパターンによって、需要を減らす(抑制する)「下げDR」、需要を増やす(創出する)「上げDR」の二つに区分される。

また、需要制御の方法によって、@電気料金型(電気事業者が時間帯(または時間)別に料金を設定することで、需要家に自らの判断で、割高な料金が設定された高負荷時に需要抑制、割安な料金が設定された低負荷時に需要シフトを促すことで電力需要を制御)と、Aインセンティブ型(電気事業者や系統運用者などのプログラム設置者が需要家と契約を締結し、卸電力価格が高騰または電力需給が逼迫した際に負荷抑制・遮断を要請または実施することで電力需要の抑制等をする)の二つに区分される。

市場原理を通じて多様な主体による供給力が流通する中で、一時的な需要側の需要削減も供給力とみなした取引(インセンティブ型の下げDR)のことをネガワット取引と呼ぶ。また、電力会社や系統運用機関のネガワット調達として、比較的小規模の需要家を需要家群として束ねてネガワット容量を確保する役割をアグリゲーターと呼ぶ。(2023年4月改定)

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