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エコロジカル・シチズンシップ 環境用語

作成日 | 2021.07.14  更新日 | 2021.07.15

エコロジカル・シチズンシップ

エコロジカルシチズンシップ   【英】Ecological Citizenship  

解説

シチズンシップとは「一定の義務や責任を果たすことで得られる権利(市民権)」を表す。エコロジカル・シチズンシップは、環境に対する市民の権利と同時に、市民として果たすべき義務・責任を示す。気候変動等の課題に対しては、この概念のもと、各主体は環境財を消費して得た権利(恩恵)に相応する責任を果たすことが求められる。グローバリゼーションにより、市民が受ける恩恵や被害の地域間格差は広がっている。気候変動は、この地域間格差や非対称性が顕著に現れた現象である。したがって気候変動に対する先進国と途上国の責任の違い(共通だが差異ある責任)や果たすべき責任等を論じるにあたっては、各主体が環境財を消費することによって得てきた恩恵の差異の考慮が必要である。責任や義務の違いについて論じるにあたっては、エコロジカル・フットプリント等を活用し、地域間、世代間の格差を明らかとすべきである。

エコロジカル・シチズンシップのもと、市民は、自らの行動を環境配慮型に変えていくことはもちろん、選挙権、消費・投資活動、政策形成への参画等を通じ、持続可能な社会づくりを担う責任がある。(2021年6月作成)

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