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主要農作物種子法 環境用語

作成日 | 2021.09.21  更新日 | 2021.09.22

主要農作物種子法

シュヨウノウサクモツシュシホウ   【英】Main Crop Seeds Act  [同義]種子法 

解説

主食である主要農作物(稲、麦類、大豆)の種子の優良品種決定試験や農家に供給する栽培用種子の原種生産などを都道府県に義務付けた法律。「種子法」とも略される。

第二次世界大戦後の食糧難の時代に、食糧の生産・普及を進める必要から制定(1952年)された。種子用として認められた主要農作物については統制から除外し、国・都道府県が主導して優良な種子を安定して農家に供給できるようにした。各都道府県の農事試験場などで開発された優良な品種は、「奨励品種」と呼ばれ、いわゆるブランド米などの地域普及が促進されてきた。

種子の安定供給が実現し、また民間企業参入の必要性などから、2018年に廃止された。廃止により、安定して安価な種子が供給される体制の根拠が失われるとの指摘とともに、民間企業参入により、野菜などと同様に遺伝子組み換え種子の導入につながることによる生態系などへの影響も懸念されている。(2021年8月作成)

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