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生態系を活用した気候変動適応 環境用語

作成日 | 2022.08.22  更新日 | 2022.09.08

生態系を活用した気候変動適応

セイタイケイヲカツヨウシタキコウヘンドウテキオウ   【英】Ecosystem-based Adaptation  [略]EbA  [同義]EbA 

解説

EbAという用語は、Ecosystem-based Adaptation もしくはEcosystem-based Approach for Climate Change Adaptationの略。2008年の気候変動枠組条約締約国会議国際自然保護連合(IUCN)が提唱し、2009年の生物多様性条約締約国会議において「気候変動による不利益への適応戦略として、生物多様性生態系サービスの活用を組み込むこと」と定義された。

樹林、草原、湿地などさまざまな生態系がもつ機能やそこに生息する生物を持続的に活用することで、気候変動によるリスクや損失を軽減しようとするアプローチを指し、生態系を保全、管理、修復する取組を広く含む。

対応する気候変動リスクが災害である場合には、生態系を活用した防災・減災Eco-DRR)と重複する概念だが、Eco-DRRが地震や噴火など気候変動によらない災害も対象としている一方、EbAで適応しようとする気候変動には、平均気温の上昇など災害には該当しないものも含まれている。(2022年7月作成)

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