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海底鉱物資源 環境用語

作成日 | 2026.09.03  更新日 | 2026.09.03

海底鉱物資源

カイテイコウブツシゲン   【英】seabed mineral resources  [同義]海洋鉱物資源 

解説

海底に存在する鉱物資源のこと。海洋鉱物資源(marine mineral resources)とも呼ばれる。日本の近海や公海で確認されている主な海底鉱物資源は、海底山の岩石表面を覆うコバルトリッチクラスト、海底に集積したレアアース泥等の4種類に通常分類され、銅、ニッケル、コバルト、レアアースなどを高濃度で含んでいる。排他的経済水域(EEZ)内では、海洋基本計画に基づき政府やエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による調査・開発等商用化に向けた取り組みが進められており、2026年には南鳥島周辺でレアアース泥の回収に成功した。海底鉱物資源は、ハイテク産業や脱炭素化に不可欠であり、また、資源の安定的な確保の点からも重要である。一方で、(1)深海から採鉱し、精錬するための生産手法の確立、(2)経済性及び(3)海洋生態系等への影響評価が課題となっている。

なお、公海の深海底鉱物資源開発については、国連海洋法条約に基づき国際海底機構(ISA)が、人類の共通財産として管理することを原則として、コバルトリッチクラスト等の概要調査・探査規則等を定め、それに従い日本の企業を含む30事業者が探査を行っている。採鉱等に関する規則は検討中であるが、一部締約国からの速やかな採鉱承認の要求や、非加盟国である米国による一方的な資源管理活動の動向等が問題になっている。環境面では、採鉱による底生生物生態系の攪乱、騒音及び採鉱時等に巻上げられた泥の拡散による直接、間接的な影響について検討する必要があり、現状の把握、モデルによる影響検討等の重要性が指摘されている。なお、深海の鉱物資源により酸素が供給されている可能性(暗黒酸素)も最近指摘されている。(2026年8月作成)

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