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跡地管理 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

跡地管理

アトチカンリ   【英】Landfill Site Management  

解説

廃棄物埋立処分が完了した後の跡地を何らかの用途に利用するために、適切な管理をすること。

通常、地盤が不安定であったり、不等沈下が起こりやすかったりして、利用が制限されるため、埋立作業の時点から跡地利用に配慮した計画が必要である。

埋立地で見られる地盤沈下現象は、短期的には、埋立廃棄物の自重や盛土等の載荷重による圧縮の結果であり、長期的には、廃棄物の腐蝕分解による体積減少から起こる腐蝕沈下、および腐食して土粒状になった部分の脱水による圧密沈下が原因である。このほか、岩石や粗大ごみ等の大きな間隙の落ち込みにより発生する急激な沈下がある。時には、ごみの中に含まれる腐敗性有機物が埋立て土壌中の微生物により徐々に分解される時に発生する悪臭成分が、地上に漏出するケースもある。

これらの地盤特性は埋立てられた廃棄物の質・量、埋立工法等により定まるが、時代の変遷や都市の発達に応じても変わる。埋立処分場の閉鎖後、一般的には、跡地は雑木林、公園、運動場などへの転用される。

廃棄物処理法(1970)に基づく処分場の技術基準(省令)に適合して廃止が確認される手続きが行われるまで、設置者は維持管理義務が課せられる。

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