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限外ろ過 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

限外ろ過

ゲンガイロカ   【英】Ultrafiltration  

解説

微孔を有する高分子膜を用い、ろ過操作では分離・除去できないコロイド状粒子や有機性物質を加圧ろ過する方法。

コロイド、タンパク質、微生物性汚染物質を代表とする分子量数千-30万程度の高分子量物質の分離に用い、さらに低分子物質の分離には逆浸透膜を用いる。

限外ろ過膜は、スキン層とスポンジ層からなる非対称の高分子膜で、布や素焼きにコロジオンを塗布したものやセロファン膜、ポリスルホン系膜などで、逆浸透膜よりやや孔径が大きい。高分子物質は透過させずに、水、イオン分子等の低分子物質を透過させるので、タンパク質の分離・濃縮等生産工程で多用される他、下水処理場、し尿処理場、浄水場等の高度処理に使用される。

加圧ろ過するため、膜付近にゲル状の層を生じたり、膜劣化を生じたりする。このため膜モジュールの形式、操作条件、操作方法の選択が重要である。

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