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湿性沈着 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

湿性沈着

シッセイチンチャク   【英】Wet Deposition  

解説

雨、霧や雪など大気中にさまざまな形で存在する凝結態の水分を媒体にして、大気汚染物質等が地表に降下する現象をいう。また、このようにして沈着した大気汚染物質を湿性降下物という。酸性雨と同義とされることも多い。

霧や雨、雲が生じると、水滴の中にガスや粒子状の物質が溶け込み、硝酸イオン(NO3-)、硫酸イオン((SO4)2-)、アンモニウムイオン(NH4+)などとして取り込まれ、地表に降り注いだり、浮遊して岩石や地表面、植物体などに結露し、さまざまな影響を及ぼす。

降水の生成過程で取り込まれるものを、レインアウト、また落下の過程で取り込まれるものをウォッシュアウトと呼ぶこともある。なお、雨や雪などに取り込まれ、重力落下によって地上に到達するものを狭義の湿性沈着と呼び、霧や霞など浮遊時間が長い「オカルト沈着」と区別することもある。

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