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水平隔壁付二重船側タンカー 環境用語

作成日 | 2003.12.12  更新日 | 2009.10.14

水平隔壁付二重船側タンカー

スイヘイカクヘキツキニジュウセンソクタンカー  

解説

タンカー事故による油汚染防止のための対策技術の1つ。

国際海事機関(IMO)は「海洋汚染防止条約」を改正し、タンカーの二重船体化などを義務づけることを検討している。アメリカではこれに先駆け90年8月に二重船体化を義務づける「油濁防止法」を施行したが、ここでは船側と船底を二重化する二重船殻構造を取り上げている。しかし、この方式だと外壁に穴があいたとき、二重化した隙間に海水が入りより沈み込む危険性があると指摘する声があった。

そこで注目されているのは「水平隔壁付二重船側タンカー」である。この方式は船の側面は二重化するが、船底は一段で済ませ原油タンクを水平の仕切板で上下に分けたもの。これによって船底に穴があいても海水より原油の方が比重が軽いため流出することがない。また船底を二重化にしない分原油が多く積めるうえ建造コストが低く、建造工期が短いという利点がある。

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