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不燃性廃棄物 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

不燃性廃棄物

フネンセイハイキブツ   【英】Non-Combustible Waste  

解説

一般に、金属、ガラス、陶磁器、土砂、灰、ガレキなどの「燃えないごみ」をいう。

可燃分を含まず無機物と水分からなっていて、焼却しても燃焼にあずからないでそのまま焼却灰になる。つまり不燃性廃棄物は、単純に、物理的に焼却不可能な、したがって焼却後も残渣として残存し最終処分場での埋立てを必要とする廃棄物を指す。不燃性ごみを分別収集するのは、焼却炉の負荷を減らし燃焼効率を高めるためである。

しかし、可燃性のごみのなかには、大気汚染焼却灰中に重金属を排出する原因になるごみがある。また、廃プラスチックの焼却は、焼却熱量の高さと有害ガスの放出で炉を傷め、ダイオキシン生成の原因になる危険性がある。このため、通常の清掃工場では、焼却炉の性能上焼却が不可能か、物性上焼却に適さない廃棄物を指して不燃ごみといっている。枯渇性資源である鉱物資源によって造られた固形廃棄物がこれに相当する。

現在、多くの市町村では、廃プラスチックを「燃えないごみ」に分類しているが、高温大型炉やガス化溶融炉の実用によって廃プラスチックの混合焼却が一般化するにつれて、不燃(または焼却不適)の概念も変わるはずである。

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