作成日 | 2003.12.12 更新日 | 2026.09.03
海洋汚染
カイヨウオセン 【英】Marine Pollution
解説
海洋の陸上からの環境負荷等による汚濁・汚染のこと。海洋汚染は海を介して周辺の国々や海域へ影響が及ぶことから、国際的な取り組みがなされてきた。
国連海洋法条約(1982採択、1994発効)では、海洋環境の汚染の定義について、「生物資源及び海洋生物に対する害、人の健康に対する危惧、海洋活動(漁業その他の適法な海洋の利用を含む)に対する障害、海水の利用による水質の悪化及び快適性の減少というような有害な結果をもたらし又はもたらすおそれのある物質又はエネルギーを、人間が直接又は間接に海洋環境(河口を含む)に持ち込むことをいう」としており、有害汚染物質の放出や生態系の破壊も含まれている。
同条約では更に海洋汚染の原因を次のように分類している。「陸からの汚染、海底資源探査や水産養殖、干拓・埋立等沿岸域の開発などの活動による汚染、投棄による汚染、船舶からの汚染、大気を通じての汚染」。また、湾岸戦争での大量の油の流出のように、戦争も大きな海洋汚染の原因と考えられる。
なお、最近の海洋汚染の状況については国連環境計画(地球環境概況)によると、海洋プラスチック等廃棄物由来の汚染、気候変動による海水温の上昇、海洋酸性化及び海面上昇による生態系への影響、産業活動による排水・下水等汚染物質の増加による富栄養化や海洋無酸素化、沿岸開発や過剰漁獲等による生物多様性の減少などが指摘されている。
海洋汚染への国際的な取り組みとして、全世界的な条約又は地域的な条約が結ばれ規制や目標設定が行われている。中でも、生物多様性条約30by30目標やSDGsゴール14の達成が注目される。(2026年8月改定)
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関連Webサイト
- 海洋ごみ実態把握調査(マイクロプラスチックを含む)(環境省):https://www.env.go.jp/water/post_80.html
- 令和7年の海洋汚染の現状(確定値)-海洋汚染の確認件数が前年比39件増-(海上保安庁):https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/post-1287.html
- 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(e-gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000136
- 第7次地球環境概況(GEO-7)国連環境計画 パートB 第5章Oceans and Coasts(英語):https://wedocs.unep.org/items/bba44efd-7715-4054-8432-92b270ee9d67
- SDGs 目標14:海の豊かさを守ろう SDGsジャパン:https://www.sdgs-japan.net/about-sdgs/goal14/