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ニホンウナギ 環境用語

作成日 | 2016.09.30  更新日 | 2016.10.05

ニホンウナギ

ニホンウナギ   【英】Japanese eel  

解説

ウナギ科ウナギ属の一種。学名はAnguilla japonica。日本、朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布し、成魚は全長1mほどになる。細長い体形で、体の断面は円形である。体表は粘膜に覆われぬるぬるしているが、皮下に小さな鱗を持つ。降河性の回遊魚で、海で生まれた後に淡水域に遡上し、成長後に再び海に降りて産卵するという生活史をもつ。稚魚(シラスウナギ)は海岸で捕獲され養殖ウナギの元になる。夜行性で、夜になると餌を求めて活発に動き出し、甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚などいろいろな小動物を捕食する。近年、日本では生息数が著しく減少しており、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類とされている。なお、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」においては、ヨーロッパウナギが絶滅危惧種1A類とされ、ワシントン条約の規制対象種となっている。また、ニホンウナギ、アメリカウナギも絶滅危惧種1B類とされている。ウナギ類の減少は稚魚の乱獲などが原因とされている。(2016年3月作成)

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