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CLT工法 環境用語

作成日 | 2023.09.01  更新日 | 2023.11.20

CLT工法

シーエルティーコウホウ   【英】Construction method using Cross Laminated Timber  

解説

CLTとはCross Laminated Timberの略。直交集成板ともいう。木材の薄板を繊維方向が直交するように何層も接着して作成される大判のパネルのこと。工場で作成されたCLTパネルを構造材として用い、現場で組み立てて建築物とすることを一般的にCLT工法と呼ぶ。

CLTパネルの作成技術は欧州で開発された。高い断熱性や耐震性(強度)を特徴とすることから、マンションや商業施設の壁や床材として普及するとともに、中高層の木造ビル建設も盛んになってきた。日本でも、国産のスギから十分な強度を有するCLTパネルを製作することができ、またスギは比重が軽く断熱性能が高いことから、CLTに適しているとも考えられている。このため森林資源が豊富な国産スギの需要拡大の一つとして期待されている。コンクリート造や鉄骨造のビルと比べても、軽量かつ施工期間短縮などのメリットがあるとされているが、本格的な実用化に向けては、素材の安定供給や量産化によるコストダウンや、設計・施工技術の蓄積などの課題がある。(2023年3月作成)

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