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国際公共財 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

国際公共財

コクサイコウキョウザイ   【英】Global Commons  

解説

公共財とは経済学の用語であり、人の生産や生活に必要な財やサービスのうち、料金を払わなくても利用できるようなもので、かつ、一人が使ったからといって他の人が使えなくなるようなことのないものをいう。地球大気等の地球環境が国際公共財とされる。

地球の大気等については、それが破壊されると誰もが被害を受けるという性質があるが、その場合の責任の取り方について途上国と先進国は異なる立場をとることが多い。途上国は、自国の資源を利用して経済発展するのは固有の権利であると主張し、自国の環境保全活動については消極的な態度を取るのに対し、先進国は、人類の長期的な生存と繁栄の基盤を保全するためには途上国も責任を負うべきだと主張する。リオ宣言気候変動枠組み条約の「共通であるが差異のある責任」という文言はこの対立を背景にしたものである。なお、地球環境に関する科学的調査、環境保全技術等も環境の保全に資するという意味で国際公共財として論じられることがある。

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