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イベント情報研究会 冬期湛水が水田雑草の生活環に及ぼす影響

研究会 冬期湛水が水田雑草の生活環に及ぼす影響

【カテゴリ】 自然環境 身近な自然の保全

【開催日】2009.09.20

【開催地】東京都


日時:9月20日(日) 14:00〜15:30
会場:環境情報学習センター(エコギャラリー新宿)


冬期湛水が水田雑草の生活環に及ぼす影響

金子是久 (北総生き物研究会 )

本研究は,千葉県で実施されている「印旛沼流域水循環健全化対策」の一貫とし
ておこなわれた水質浄化等を目指す研究プロジェクトの中のみためし冬期湛水試
験(植生調査)の終了にともない,冬期湛水が水田雑草の生活環(一年生植物・
越年生植物・多年生植物)に及ぼす影響について報告するものである。
調査初年の2005年は,試験地(100m×90m)である2つの水田とも慣行で行い,
2年目(湛水後1年目)〜4年目(湛水後3年目)は,1つを冬期湛水水田(実験
区),もう1つを慣行水田(対照区)とした。冬期湛水の開始時期は10下旬〜11
月上旬である。
確認種の種数,植物量は,冬期湛水3年目の冬に減少し,越年生植物の減少が大
きく影響した。これは,越年生植物の発芽期の秋と冬に水深10cm以上の湛水を
行ったことで,発芽,生育が抑制されたと考えられる。また,冬期湛水による種
数の減少は,慣行水田の種組成との違いにも,大きく影響したと考えられる。
多年生植物は,クログワイ、オモダカの植物量が冬期湛水3年目の夏に高くなっ
たが,これについては,冬期湛水により種子の保存状態が良好となり,落水直後
は,過湿地である上,光も強く高温条件下であるため,種子の発芽,生育しやす
い場所に繁茂したと考えられる。しかし,米の収穫量は,湛水3年目では冬期湛
水水田の方が高く,懸念されていた雑草繁茂の影響はほとんどなかった。


参加費:500円(ただし、 NPO法人地域自然情報ネットワーク会員は無料)

申し込み・問い合わせ先
地域自然情報ネットワーク事務局
FAX:03-3260-3795
mail:gcnken@gmail.com

【登録日】2009.09.16

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【登録日】 2009.09.16

【登録者】地域自然情報ネットワーク