一般財団法人環境イノベーション情報機構
市民環境講座「世界の水めぐり」 2010年度第１回 中東地域における伝統的水利用
公益財団法人地球環境センター（GEC）と国連環境計画 国際環境技術センター（UNEP/IETC）は、大阪市立中央図書館にて水をテーマにした市民環境講座（2回）を開催します。
【講座の内容】
■ 中東地域における伝統的水利用
日本と違い淡水資源に乏しい乾燥地帯である中東では、水を得るために様々な努力と工夫がこらされてきました。
イランではカナート、北アフリカではフォガッラと呼ばれる地下水道網がその一つであり、その歴史は紀元前にまで遡ると言われています。カナートはイランやアラビア半島を中心に西はモロッコから東はアフガニスタンや中国の西部にまで、今なお人々に飲料水や農業用水を供給する大切なライフラインになっています。二十世紀に入り大規模な水資源開発と近代的な給水網の発達により、こうした伝統的な水供給システムの重要性は失われたと考えられてきましたが、近年、世界で水の問題が懸念される中、こうした伝統的な水利用の体系は、限られた水資源を持続可能かつ有効利用する技術として見直しが進みつつあります。歴史的な遺産というだけでなく、現代において最新の技術を取り入れながら活用されている、中東における伝統的な水利用技術を紹介します。
講師：福原 隆一
国連環境計画 国際環境技術センター（UNEP/IETC） プロジェクトオフィサー
【日 時】2010年11月20日（土） 14:00〜15:30 （開場：13:30）
【場 所】大阪市立中央図書館 5階中会議室 （大阪市西区北堀江4-3-2）
【定 員】当日先着各60名（事前申込不要、各回ごとの参加も可)
【参加費】無料
【備 考】第2回の「ウォーター・フットプリント 〜水の足跡とは〜」は、12月4日（土）に予定しています。
【登録日】2010.11.09