一般財団法人環境イノベーション情報機構
移入種問題とは何か--タイワンザルを取り上げて
<転載自由>
公開シンポジウム「移入種問題とは何か--タイワンザルを取り上げて--」
主催:和歌山移入種問題研究会
共催:日本霊長類学会
(財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
後援:日本哺乳類学会、日本自然保護協会、日本野鳥の会、南紀生物同好会、
和歌山県自然環境研究会、紀伊半島野生動物研究会、読売新聞社、
朝日新聞社、毎日新聞社和歌山支局、和歌山新報社、紀伊民報社、
和歌山放送、テレビ和歌山
「趣旨」
近年、移入種(外来種)が引き起こすさまざまな問題が各地でクローズ
アップされ、その対応が全国的な緊急課題となっています。本来日本にい
なかった生物の侵入によって、日本に住んでいる在来種の生活や日本固有
の生態系に大きな影響が出ています。また、地域によっては農産物への被
害が報告されており、人間の生活への影響も現われはじめています.外国
からの動植物の輸入はますます増えつつあり、飼育の放棄による野生化な
どにより新たな問題が発生する可能性も指摘されています。
和歌山県は豊かな自然に恵まれた地域ですが、近年、移入動物の侵入が
頻繁に報告されており、一部では分布の拡大が見られています。現在、タ
イワンザル、タイワンリス、アライグマなどの生息が確認されており、在
来種への影響や農林業被害、人畜共通感染症などの問題が生じています。
そこで、移入種が引き起こす問題について理解を深めるために、県内に生
息するタイワンザルを題材としたこのシンポジウムを企画しました。
シンポジウムでは、研究者、行政関係者、NGOなど、さまざまな立場の
意見を伺うとともに、一般の方々を交えて、広く意見交換をする場を提供
したいと考えています。移入種問題に対して少しでも興味を持っていただ
き、何が問題なのか、今後どうしてゆくべきかを、一緒に考えられる場に
したいと思います。
・開 催 日:2001年6月10日(日) 10:30~17:00 (受付10:00より)
・開催場所:和歌山ビッグ愛(和歌山市手平2丁目1-2 TEL:073-435-5200)
ホテルランドマーク和歌山を併設(TEL:073-422-1200)
・交通
--JR和歌山駅まで(乗車時間のみ)--
新大阪駅からJRきのくに線の特急で約60分
大阪駅からJR環状線・阪和線経由で約80分
関西空港からJRを利用して日根野経由で約40分
関西空港から空港バスを利用して約35分(毎時00・30発、乗換なしで便利)
--JR和歌山駅・宮前駅から会場まで--
JR和歌山駅 南へ徒歩約15分
バス5番:「新手平経由海南日限下」または「マリーナシティ」行き
6番:船津町築港経由南海和歌山市駅環状線 ともに北出島下車
JR宮前駅 北へ徒歩約7分
・対象:一般の方々
・参加定員:200名
・参 加 費:無料
・申し込み
とくに事前申し込みを必要としませんが、会場設営等の準備の都合上、
大まかな参加人数をあらかじめ把握しておきたいと思います。急で申し
訳ありませんが、e-mail、FAXなどで6月7日までに下記宛先にご連絡
いただければ幸いです。・氏名・連絡先(住所、電話、FAX、e-mail)
・(よろしければ)活動団体・勤務先等をご記入下さい。
[連絡先] 和歌山信愛女子短期大学(640-0341 和歌山市相坂702-2)
仲谷 淳(Jun Nakatani)
e-mail:sanglier@cypress.ne.jp
電話073-479-3330 ファックス 073-479-3321
「プログラム」 (敬称略)
午前:移入種問題(1030-1200)
1)基調講演:山極寿一(京都大学)
2)移入種問題概説:川道美枝子(IUCN侵入種専門家グループ)
3)移入種対策具体例:常田邦彦(自然環境研究センター)
午後:タイワンザル問題(1300-1530)
(1)現状報告と対策
1)現状説明:仲谷淳(和歌山信愛女子短期大学)
2)被害問題について:地元農家代表
3)これまでの対策の経過報告と今後の対策
4)タイワンザルの捕獲と飼育管理:室山泰之(京都大学)
(2)タイワンザルを取り巻く活動
1)NGO:草刈秀紀(WWFジャパン)
野上ふさ子(地球生物会議)ほか
2)学会の動き(要望書・意見書の紹介)
3)環境省:水谷知生(移入種問題担当官)
総合討論(1540-1700)
進行:羽山伸一(日本獣医畜産大学)
三谷雅純(兵庫県立姫路工大自然・環境研/ 人と自然の博物館)
前川慎吾(元県立高教員)ほか
【登録日】2001.06.07