一般財団法人環境イノベーション情報機構
スマートウィンドウにおける開発および材料特性の改善と大型化・耐久性・駆動速度向上
【募集期間】| 2012.04.18〜2012.05.27

★透明状態と反射状態を切り替えられるスマートウィンドウ開発の最前線!
★有機・無機ハイブリット材料やガラスにおいてスマートウィンドウ材料を作成するにあたって、何が課題となっているのか?
☆事前内容リクエストサービス実施中
【講 師】
●第1部 静岡大学 創造科学技術大学院 ナノマテリアル部門 教授 鈴木 久男 氏
●第2部 独立行政法人物質・材料研究機構 高分子材料ユニット 電子機能材料グループ グループリーダー 樋口 昌芳 氏
●第3部 独立行政法人産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 環境応答機能薄膜研究グループ 主任研究員 田嶌 一樹 氏
【会 場】
東京中央区立産業会館 4F 第2集会室【東京・中央区】
▼都営新宿線 馬喰横山駅 地下通路経由 B4出口 5分 (道案内2)ほか
▼JR総武快速線 馬喰町駅 東口改札経由 C1出口 5分 (道案内3)ほか
【日 時】平成24年5月28日(月) 11:00-16:00
【早期割引価格】1社2名まで52,500円(税込、テキスト費用を含む)
※5月14日を過ぎると【定価】1社2名まで55,650円(税込、テキスト費用を含む)
◆同一法人より3名でお申込みの場合、75,600円
◆昼食代は選択制となります。一人につき1,050円加算
詳細確認・お申込専用URL▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=2720
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第1部 ゾルゲル法によるハイブリッドナノ粒子の合成とスマートウィンドウへの応用
【11:00-12:15】
講師:静岡大学 創造科学技術大学院 ナノマテリアル部門 教授 鈴木 久男 氏
【キーワード】
1.スマートウィンドウ
2.ハイブリッドナノ粒子
3.ゾルゲル法
【講演主旨】
二酸化炭素の地球温暖化への影響率は60 %と言われ、近年問題視されている。窓ガラスからの夏場の熱の侵入は71 %であり、冬場の熱の流出は48 %もある。そこで、窓に熱の流入・流出の自動制御機能を持たせることで、二酸化炭素排出量削減に大きく寄与できる。これを実現するために、スマートウィンドウの開発が求められる。
本講演では、原料の化学反応制御により50nm程度の透明シリカナノ粒子上に数nmのサーモクロミック機能を有した酸化物をナノコーティングすることで、スマートウィンドウを実現できるハイブリッドナノ粒子を合成する方法について述べる
【プログラム】
1.はじめに
1-1 スマートウィンドウとは?
1-2 スマートウィンドウの種類について
2.金属アルコキシドを原料としたゾルゲル法について
2-1 金属アルコキシドの性質について
2-2 ゾルゲル法の基礎
3.サーモクロミックナノ粒子の合成
3-1 液相からのサーモクロミックナノ粒子の合成
3-2 ナノコーティングによるサーモクロミックハイブリッドナノ粒子の合成
3-3 サーモクロミックナノ粒子の特性
4.まとめ
【質疑応答】
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第2部 有機/金属ハイブリッドポリマーを用いたスマートウインドウの開発
【13:15-14:30】
講師: 独立行政法人物質・材料研究機構 高分子材料ユニット 電子機能材料グループ グループリーダー 樋口 昌芳 氏
【講演主旨】
有機/金属ハイブリッドポリマーは、有機分子と金属イオンが錯形成により自己集合してできた新型高分子である。この高分子のフィルムを電気化学的に酸化還元すると、可逆的に着色と消色が繰り返されること(エレクトロクロミック機能)を見出した。用いる有機分子や金属イオンを変えることで、青、赤、黄など様々な色を持つ高分子を合成することができる。本講演では、有機/金属ハイブリッドポリマーと、それを用いたカラースマートウインドウを紹介する。
【プログラム】
1.エレクトロクロミック型スマートウインドウの紹介
1-1 これまでの開発例
1-2 課題
2.有機/金属ハイブリッドポリマーの合成
2-1 合成方法
2-2 ポリマー構造
3.有機/金属ハイブリッドポリマーの物性
3-1 電気化学特性
3-2 エレクトロクロミック特性の発見
3-3 エレクトロクロミック特性の原理
3-4 カラーバリエーション
3-5 マルチカラーエレクトロクロミック特性
4.エレクトロクロミックデバイスとスマートウィンドウへの応用
4-1 デバイス構造
4-2 作製方法
5.デバイス特性
5-1 コントラスト
5-2 駆動速度
5-3 耐久性
5-4 メモリー性
6. まとめと展望
【質疑応答】
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第3部 調光ミラー材料を用いたスマートウィンドウ技術と高効率化・大型化
【14:45-16:00】
講師: 独立行政法人産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 環境応答機能薄膜研究グループ 主任研究員 田嶌 一樹 氏
【講演概要】
持続的発展可能な社会の実現のためには、省エネルギーに資する材料、素材、部材、製品開発が必要であり、特にスマートウィンドウ技術は光学特性を可変する窓材として高い期待が寄せられている。調光ミラーは鏡(反射)状態と、透明状態を可逆的に切り替えることができる材料である。これを窓材へ適用することで鏡(反射)状態においては効果的に太陽光を反射することにより室内への熱(赤外線)の流入を抑制できるため、夏季の冷房付加の大幅削減が期待できる。本発表では、レビューを含めたスマートウィンドウの事例や当研究グループで研究開発を行っている調光ミラー窓材に関して報告する。
【プログラム】
1.各種スマートウィンドウ技術
1-1 サーモクロミック
1-2 サーモトロピック
1-3 ガスクロミック
1-4 エレクトロクロミック
1-5 液晶タイプ
2.調光ミラー
2-1 調光ミラー材料の特長
2-2 歴史的背景
3.所属研究グループで行っている研究開発事例(ガスクロミック)
3-1 ガスクロミック調光ミラーの作製
3-2 ガスクロミック調光ミラーの諸特性
3-3 ガスクロミック調光ミラーの実証試験
4.所属研究グループで行っている研究開発事例(エレクトロクロミック)
4-1 エレクトロクロミック調光ミラーの特長
4-2 エレクトロクロミック調光ミラーの作製
4-3 エレクトロクロミック調光ミラーの諸特性
4-4 高効率化・大型化に資する技術
4-5 新技術を用いた諸特性
5. まとめ
5-1 概略
5-2 期待する応用例
5-3 今後の展開
【質疑応答】
【登録日】2012.04.19